八方ふさがり

2004年より米国留学、2011年よりニューヨークで店舗経営をしているものです。 コロナを機にブログ再開。

2008年12月

遅ればせながら、

Merry Christmas@Rockefeller Center

ツリー世界最大(らしい)のツリー。画像ボケまくり。
やっぱりLEDは明るいね。

日本人にとってのRockefeller Centerといえば、バブル期に三菱地所が同ビルを買収したことが有名でしょうか。(後の業績不振時にほとんどのビルを手放している)

ちなみに、

取引先のオフィスがビル内に入っていて一度中に入ったことがありますが、実は内装はかなりしょぼいのです。ただの中古アパートの一室という感じでした。

まぁ眺めが良いことに間違いはないのですが。

というか、この時期なんて、うじゃうじゃいる観光客のせいでうるさくて仕事にならないのではと思ったり。。

今年はヘルペスを始めとして、面白過ぎる体験をいくつもしました。
来年はどうなることやら。

明日から、長年の親友が東京から遊びに来る予定。
久しぶりにNY観光でもしてきます。

では。

今の家に引っ越してから二年半が経ったのですが、未だにお隣さんとは挨拶程度の仲。

二週間程前に何を思い立ったのかふらふらとお隣さんのドアをノックし、「夕飯でもどうですか」と誘ってみました。

最近の僕は、人と出会い、話しをするのが楽しくて楽しくて。

以前の僕は、一人で部屋に篭ることを好み、出来る限り話しかけられることを避ける傾向にあったのですが、どうしたものか。

どんな人でもいいのです。

どんな人でも必ず僕が知らない話題を持っている。
それを聞きたい。

こちらの人は、どこでもすぐに人に声をかけます。

たいして日本ではお洒落ではない僕でさえ、何度電車に乗っている時に服を褒められたことか。そして何度そこから会話が始まったことか。

たとえその1つ1つが他愛の無い会話だったとしても、何か新しい発見があるものです。

ところで、お隣さんは数ヶ月前までNYで一・二位を争う有名レストランでパティシエとして働いていた料理人。

一見、料理の話ばかりなのかと思いきや、意外にも料理以外の話題の方がよっぽど豊富。そして全てがおもしろい。

ある一定のレベルまで1つの道を極めている人というのは、人間トータルで魅力的ですよね。

でっかく見開いた目から溢れ出る魅力に圧倒され続けた二時間でした。

手作り餃子旨かった!

クリスマスケーキもありがとうございました。

Red Tag

日本でも話題になっていると思いますが、ここ数週間毎日のように新聞の一面を賑わしているのが、Big3と呼ばれる米系自動車大手三社の今後の行く末。

GM、フォード、クライスラーといった世界を代表する自動車メーカー達が、企業存続の危機に瀕しており、政府に緊急融資を求めています。

海外メーカーに比べ燃費効率の良い車が無い、労働組合が強すぎて労働者の給料が高すぎるなど諸所の問題に加え、未曾有の金融危機が彼らに止めを刺しました。

車は高額商品。
現金一括で買う人は少なく、大概の人がローンを組みます。

そのためほとんどの自動車メーカーは傘下に車のローンを専門に扱う金融子会社を持っておりますが、今回の金融危機に際し延滞者が続出→破綻という流れ。

市場原理を重視するとか、小さな政府・大きな政府、そんな議論をする前に、全ての国民は

「なんで俺らの税金でいくら影響が大きいからといって、クソ経営をしていた民間企業を救済せにゃいかんのだ」という根源的な意見が大半。

数ヶ月前に銀行を救済した際も、いくらほとんど全ての国民がお金を預けている金融機関といっても税金を注入することには批判が続出しました。

今回は製造業。車を持っていない人だって世の中にはたくさんいます。
自分には全く関係のないものに税金が使われることに反対する気持ちは良く分かります。

ここ二ヶ月くらいですが、週三回ほど近くの小さなファーストフード店に夜10時くらにふらっと立ち寄り、深夜1時くらいまで本を読んだりしています。

この深夜の時間帯に来店する客はほぼいなく、近所に住んでいるおじさん4人組+店員が囲炉端会議(ほぼ毎日開催)をしているのですが、最近僕もその会議のメンバーに(強制的に)ゲスト参加させられています。

僕としては新聞に書いてあるエコノミストの考察だけではなく、一般人の生の意見(特に大学などで日々勉強している若い人ではないというところがポイント)を聞く良い機会となっています。

ということで、先日、僕からの話題提供として上記の自動車に関する質問を投げかけてみることに。

僕「GMが破綻しそうだけど、どう思います?」
おじさんA「税金返せ。そこだけがオバマが嫌いなところ。」
おじさんB「まだ救済するとは決まってないだろ。」
おじさんA「おいら自身、日産に乗ってるし、日系メーカーはデザインがかっこええ。GM?乗ろうとも思ったこと無いね」
おじさんB「GMも悪いとは思わないけど、今買ってもアフターサービスが受けられるか分からないし。何より、いくらが今、その車の正当な時価か分からない」
おじさんA「レクサスはな、○○の性能がどうで、サービスがどうでこうで・・・」

正当な時価というのは、一旦製品に対する信用が落ちると、いくら値段を下げても、客に足元を見られ「もっともっと安くできるんだろ!じゃ、まだ買わねー」と思われてしまうということのようです。

おじさん討論会は、次第に車の衝突回避システム(?)はどこのメーカーが開発したか等「日系メーカーの技術力は凄い」という一方的な話の展開になり、何が米系メーカーの問題点なのかなど内容がよく掘り下げられないまま、

「だからGMはダメなんだ!」

という結論に。

その後、突然、なぜか"先日テレビで相撲を見た。おもしろかった。"とかいう全然車と関係ない話題に摩り替わってしまい、完全終了。

それはともかく、

以前の日米貿易摩擦のように、当然、ライバル社である海外の自動車メーカーが叩かれるかと思いきや、今回はどうやら違うというのが面白い点。

トヨタ等が時代に合う車を作ってきたということ以上に、ここアメリカで工場を作り雇用を創出し、しっかりと社会貢献をしてきたことが認められてきたということでしょうか。(マツダに至っては、フォード傘下だったということもあり、日本車なのかどうかさえも分からない人もいました。)

NYは都会ですので道幅も狭く、田舎のように米系メーカーが得意とするピックアップトラックよりも小型車が多く見られます。自宅の周りに止まっている車種を最近チェックしているのですが、数が多い順にホンダ、トヨタ、日産、続いてフォードの順でしょうか。

そんなNYに住む人達の意見は少し偏ったものであることは間違いありませんが、なかなか興味深く楽しませてもらいました。

実際にはGM等が破綻した際の世界経済への影響は「too big, too fail(大きすぎて潰せない)」と言われているように計り知れないほど甚大になるのではという意見もあります。

僕が働いていた銀行の融資先の中にも自動車部品関連企業が多くありました。 自動車は無数の小さな部品が寄り集まって作られている機械。その各々の生産を大小様々な企業が担当しています。彼らの多くは日系自動車メーカーのみならず、米系メーカーにも部品を提供しています。

もしGM等が破綻することにより、これらの部品生産企業の資金繰りが滞る→破綻or撤退なんてことになったら、銀行だってただでは済みません。

家の近くにGM系列のディーラーがあります。

最近は店舗の中に客がいるのを見たことがありません。
併設されている車の修理工場に至っては、明かりすらついていません

売り物のシボレーは、ここ一ヶ月同じ車が同じ配列で置かれたまま。
変わっていくのは、車体に表示されている値段だけ。全く売れていません。

Red Tag(赤札セール)の表示は今や何の効力も無くなってしまったようです。

さてさて、ブッシュはどう判断するか。

今週末にも答えが出るようです。

カメラが壊れて気分が萎えてしまい、更新が遅れました。

僕はデジカメはリコーと決めていて、現在はR-8(日本で購入)で三台目。

別にそんなに頻繁に写真を撮るわけでもないのに、玄人好みのカメラを使っています。(ただ他人が使っている物を使いたくなかっただけ)

ある日急にレンズが引っ込まなくなり、急遽工場にカメラを送付したのですが、リコーは米国でデジカメを扱っていないため、修理費が高く、全部で$160かかるとのこと。

むー。そんなにあったら他のカメラ買えちゃうし。

困ったなぁ。
日本に帰ればほぼ無料で修理してもらえるからなおさら悩む。

歯といい、カメラといい、1日だけでいいから日本に帰りたいのですが。。

誰か日本行きのチケットくれー。

Boston

ちょっと用事があり、ボストンまで足を運んできました。

金曜日の深夜にチャイナタウンを出発。バスで片道4時間(片道$15)。
土曜日の早朝にボストン市内中心部に到着。

バス停のベンチでしばらく仮眠を取る。警備員に怒られたので歩き始める。

ボストンはNYより寒い。
こりゃ5度以下だな。たまらん。

電車に乗って郊外へ一時間。

うへー何も無い。車もろくに走ってない。

タクシー会社に電話したら

「そこなら、一時間後に迎えにいくぜい」

おせーよ。待ち合わせに間に合わん。

ヒッチハイクをしようかと思った矢先、たまたまタクシーが通りがかる。全身で止める。助かった。

さっさと用事を済ませ、そこでたまたま知り合ったインド人の車に乗せてもらいボストン市内に戻る。

名物クラムチャウダーを食べようとレストラン"Atlantic Fish"に行くが、改築工事のため現在閉店中だと。とほほ。

夕方のバスでNYに戻る。

ちなみにボストンに行くのは4回目。
何かと用事があって、行く機会が多いのです。

でもちゃんと観光したのは最初の一回だけ。

町並みはNYとは全く異なりヨーロッパの雰囲気が漂っていて、他のアメリカの都市とは全く異なります。

ハーバード大学など学術機関が多くあるせいか、ダウンタウンは若者が多く、活気に溢れています。

また、ピルグリムが最初に到着したアメリカ発祥の地ですので、茶会事件の橋など建国時代の史跡が数多くあるのも魅力の1つ。

またゆっくり観光してみたいものです。


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