八方ふさがり

2004年より米国留学、2011年よりニューヨークで店舗経営をしているものです。 コロナを機にブログ再開。

2010年02月

GEDC0360





















引越し後、やっとこさネットも開通し、なんとか普通の生活を送れるようになってきました。

参加中のビジネスコンペティションの締め切りがちょうど重なってしまったということもあり、ブログもちょっと休んでしまいました。

NYは昨日の晩から大雪。

今日は大学は休みになりました。といっても、ネットでチームミーティングをしているので予定は何も変わりませんが。。



今期は宣言通り、「自分で動く」がある程度できているかな、と思います。

学校外のプロジェクトを幾つか入れているのでメリハリがついておもしろい。3月から大学院とは全く関係ないのだが、ホテル関係のでかいプロジェクトが始まるのでそれがとても楽しみ。ひとまず首を突っ込むだけ突っ込んで後はなるようになるでしょうという感じ。

授業でも、チームメートの日々の仕事の話を聞くだけでも刺激になる。先学期は頭をフル回転させ、時に虚勢を張って、周りの生徒達に負けないように必死だったが、今期はあえて人の懐に飛び込んで教えを請うことが多い。

PwC (プライスウォーターハウスクーパース)で働いていて夜に授業に来ているインド系の男性とベンチャー企業分析のクラスでチームを組んでいるのですが、彼のファイナンスの知識は凄まじい。プロなのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、一瞬でBS/PL/CSを分析し問題点を炙り出す能力は同じ人間だとは思えない。

とても良い奴で、

「お前も今期が終わるまでに今俺がやったことができるように頑張れ」

彼がチームでプライシングの担当ですが、僕にもチャレンジするように分けてくれるのが嬉しい。
しかも細かいところまで時間を割いて教えてくれます。ありがたいものです。

彼はクラスでも教授にとことん反抗するものだから、僕のチームは目を付けられてしまっています(笑)
特に僕はチームリーダーなのでチームのレポートを返却される時などに一人で教授に呼ばれるのですが、どうみても他のチームよりレベルの高い意見を求められるような気がする。


そういえば、前期はインプットばかりでしたが、今期はアウトプットする機会もかなり増えました。

頭の中で色んな方面に散らばりかけている知識を無理やり一個のダンゴ状態にし、目の前の敵に投げつけるといった感じです。(これじゃわけ分からんな、誰にも)

また偶然か必然か分かりませんが、なぜか現実と勉強内容が重なることが多いです。

例えば、友達とランドリー(クリーニング屋)の話をふとした直後に、ランドリービジネスの起業/買収に関するケーススタディーをやることになったり。

ということで、前期は知識の詰め込みばかりでしたが、今期は実践的と感じる機会が多いです。
実際に使ってみることによって、どの知識が形式的に覚えただけで完全に理解できていなかったかも分かったりして。GEDC0359まぁこういう繰り返しです。






















明日はオークションで買った机を受け取りにブルックリンへ。
 

ゲームでもやろうかな、なんて暢気なエントリーを先日上げましたが、実際はそんな暇など全くあるわけなく、計4つのプロジェクトの波状攻撃をくらう日々の連続。朝まで毎日追い込まれていて、ゲーム機を視界に入れる時間もありません。 

「何日徹夜したら死ぬか」という実験をしようかなと考えていたりいなかったり。

と、ここまではよくある話なのですが、こんなに忙しくなってしまったのは明日に約三年半住んだアパートから引越しすることになりその準備が重なってしまったからなのです。

まぁ色々とありましてそろそろこの家も出ようかなと思ったら、あれよあれよと話が進み、気づけば荷詰め用の段ボールを近所のゴミ箱から拾っている自分がいるってな感じで。

クィーンズ地区内で数マイル分移動するだけなので(以前よりマンハッタン寄り。やった!)、別に大ニュースでも何でもないですが。

今週はミーティングが木曜・土曜・日曜と立て続けに入っているので(しかもまだ何も準備できていない)金曜日にトラックを借りて一気に済ませようと思っています。

ニューヨークに来てから二回目の引越し。前回は自分の唯一の財産と言えばゴミ箱くらいだったので楽だったのですが、この数年で随分と荷物も増え、こいつは果たして一日で終わるかどうか不安です。

ちなみにトラックのレンタルですが、この会社を使います。

「U-Haul」
http://www.uhaul.com/

ホームページ右上にトラックが三台並んでいると思いますが、どの大きさもレンタル費は一日$19.95。いや~、こいつは安い。これにガス代と距離代(一マイル毎に$1プラス)、保険代が追加されますが、まぁ$40くらいで落ち着くでしょう。

実は生まれて初めてトラックを運転するのでちょっと不安ですが(なによりアメリカでの運転自体がほぼ初めて)、国際赤十字社の救援物資搬送トラックの運転手を目指そうとするからにはこれくらい余裕でないとね。

それでは次回のブログは新居から。

家の近くのダンキンドーナッツ。

大学院受験時に一ヶ月間ほぼ毎日のように深夜に通い、一日100語の単語を暗記していました。

そんなうちに、店員さんや常連さん達と仲良くなりドーナツをおごってもらったり、僕も日本からのお土産を持っていったり。。

ドーナツ12個のパックを内緒で無料でもらったこともありました。

常連のおじさん達は、家族がいないのか、はたまた奥さんが怖いのか知りませんが、毎日20時〜深夜1時くらいまで店内で井戸端会議をしております。

話の内容は、ほとんど政治か経済の話。

若い頃はみなさんきっとそれなりの仕事をされていたんだろうな、と分かるきちんとした意見が多いのですが、やはり歳は歳。日本のおばさん達の立ち話と同じレベルなので、ようはメディアの意見そのままです。 

ブッシュが世間で叩かれていれば叩く、オバマの人気が高いときは持ち上げる、新聞などで少しでも批判されると一緒になって批判する。

ワイドショーそのまま。

とにかくみなさん話が大好きで、何時間でも話し続けています。
マシンガントークが続くので、大学院での討論以上に発言するチャンスを見出すことが大変なのですが、最近話が止まるタイミングが分かってきました。

それは、若い女の子が店内に入ってきた時。
 
おじさん達、おもしろいくらい急に無口になります。
やっとこさ僕の発言する機会が来たなと思うのですが、なんか自然とおじさん達、あちらこちらに解散。

初めは僕は何が起きたのかよく分かりませんでした。
話途中に、急にそそくさとテーブルを離れて自分の定位置へ。

しかも、若い女の子といっても、「彼らより若い」ということが条件。

40代くらいの女性でも、彼らにとっては20歳以上も若い。

十分緊張すべき対象なわけです。


このおじさん達、シャイなんだなぁと心の中で笑っていたのですが、どうやらそうでもないことに気づく出来事が。

21時頃に本を読みにダンキンへ。
 
井戸端会議席に座っている常連さんは二人。あれ、今日の参加者は少ないなぁと思いつつ挨拶をし、僕の定位置がある奥の部屋へ。

すると、奥の部屋で常連の一人であるフランス人のおじさんが、女性と向かい合って座っているではないですが。

おや、おじさんの奥さんかなと思い、二人に挨拶。

近くの席で本を読む振りをしながら彼らの会話に耳を傾けていると、どうやらただのナンパでした。

女性はアメリカに来たばかりのペルー人。歳は、、50歳くらいでしょうか。一人でダンキンにお茶しにきたようです。

最後は女性がちょっと嫌そうに「私、家でいとこが待っているから帰らなきゃ」と席を立ち、ジ・エンド。

おじさん、奮闘むなしくふられてしまいました。あ〜あ。

おもしろいことに、他のおじさん達は女性の好みが合わないのか、または暗黙の了解とでも言うのでしょうか、仲間がナンパ中は邪魔してきません。

もちろん僕も仲間の一人として決して会話に割り込むようなことはしませんでした。グループの和を乱してはいけませんからね。 

皆さん恥ずかしがり屋でただ女性に話しかけられないだけなんだと思っていたのですが、いやいやとんでもない、実は各人残りの人生をそれなりに楽しんでいるんだなと一人でにやにやしてしまったのでした。


[今日の映画]

前回日本帰国時限定でやっていた[今日の〜]シリーズ。
好評とのことでたまにやろうかなと。

Music of the Heart [DVD] [Import]Music of the Heart [DVD] [Import]
出演:Meryl Streep

一応バイオリンを細々と弾いてきた者として、またNew Yorkに住んでいる者として、これは見ておかなければならない作品。

いやはや、感動の連続。たまりませんね。こういうの大好きです。

子供の頃、当時自分がよく練習していた曲のCDはなぜかパールマンのものが多かったです。親の趣味だったのかもしませんが、子供ながらに「外人ってすげー」と思って聴いていました。




任天堂のWiiが修理から戻ってきました。

修理代:$92(送料込み)

故障の原因ですが、昨年の大雨のにより家が浸水した時に水に浸かってしまったというもの。

おそらく軽く壊れたとかいうレベルではなく、中身が完全にやられてしまった状態だったと思われます。廃棄処分かと一旦諦めたのですが、一応ダメ元で任天堂USAの修理工場へ送付。

いまいち定かではないのですが、

修理費は前払い(ここが驚くポイント)ということから、おそらくよほどの状態でない限り、いかなる状態でも修理してくれるのではないかと思います(一年の無料修理保証も付いてくる)

まぁ、その代わりの$92。(新品は現在$200前後)

ここで当然起こる疑問ですが、客が単純な勘違いで壊れていると認識し送付した場合もこの金額なのだろうか。

もしゴミ箱に捨ててある壊れたWiiを路上で見つけたら、拾って送付しようかとかケチ臭いことを考えてしまいます。($92払って修理してもらい、戻ってきたものを中古として$150くらいで売るとか。)

ちなみに、さすが任天堂と言いますか、英語とスペイン語併記のメールや、送付までの手続きの分かりやすさ・簡単さなど、サービス最低国のここアメリカでは群を抜いた素晴らしさ。

修理の早さもたいしたもの。10営業日が基本らしいですが、僕の場合は送付から一週間で返ってきました。

実は故障が発覚してからしばらく放置してありました。

ゲームって年に数回しかしないんですよね。特に一人ではほとんどしない。だから複数人プレイのゲームしか基本的には買いません。


そんな僕を久しぶりにわくわくさせているのが、これ。
もう数ヶ月前に発売されているので実際にやったことがある人も多いと思いますが。

ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wiiニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii
販売元:任天堂
発売日:2009-12-03

2Dのマリオということで、3Dになってからゲームを途端にやらなくなってしまった僕のような人間の興味を存分に引きつけてくれます。

しかも何がすごいかというと、4人同時プレイ。昔のマリオカートみたいに画面が分割されることなく、一つの画面で全員が同時に遊べます。

たとえば、一人はゲーム初心者で画面の隅でただ飛び跳ねているだけでも、他の三人がなんとかしてくれるので、最初の面のクリボーが避けられないために先になかなか進めないということもない。

「俺の屍を越えていけ」

といった協力プレーも想像できますね。


当然、コントローラーが4つ必要なのでちょっと出費しなければいけませんが、是非とも友達を呼んできてわいわいやってみたいです。

ふと発売日や価格、販売本数などを見てみましたが、今や(というかとっくに)ゲームの最大のマーケットはアメリカ。

というより、やはり英語で作ったものは世界に一気に売り出すことができる。日本は世界一消費者がやかましいということもあり、かなり特殊なマーケットですね。

中国ぐらいになれば言語云々の前に、一国だけでも十分なサイズですが。
 

今期はもう少し楽になるはずだったんだけどなぁ。。。


ところで先日クラスメイトから、

「日本は50年後どうなっていると思う?」

との質問。


「アメリカの一州になってると思うよ。というか、もうなってるけど。」


答えてやりました。


そりゃそうでしょう。

日本人が血眼になって深夜まで働いて納めた税金は、5時ぴったしに退社するアメリカ人の借金を支えるために使われている。

「日本人は勤勉だなぁ」

こちらにいるとよく言われます。

強烈な皮肉ですのでまともに喜んだりしないように。

まぁ僕らも彼らがいないとダメなので、というか、彼らが買えるものしか今まで作ってこなかったので文句は言えないのですが。

今は同じ状況でも中国はあっさりと裏切ります。そして放出された米国債は日本のおじいちゃん・おばあちゃんが人生をかけて溜めまくったタンス預金で一生懸命買い支える。

こんなことをしているうちに、日本もいつの間にか異常に積み重なった借金と他国の軍事的脅威に耐え切れなくなり、いっそ併合しましょうということになり、50年後にはなんとアメリカのパスポートが皆様の手に!

ハワイなんて日本語通じるんだし、本当か嘘か別にして距離的にもすこーしずつ近寄ってきているらしいし。


と、勝手な妄想話は置いておいて、

今週末は東欧デーとなりました。

僕の住んでいるクイーンズ地区は人種がかなり混ざり合っている地域。ちょっと探すと色んなものが見つかります。

土曜にルーマニア人一家とルーマニア料理店に行く機会があり、豚の脳みその揚げ物を食べることに。

GEDC0311GEDC0313ルーマニアでは豚は丸々食べてしまいます。

コロッケみたいな感じでまぁまぁおいしかったです。

日曜には、用事でブルガリア人の方としばらく話すことに。

8年前に東欧を旅行した時のことを思い出しました。意外と景色が頭に残っているんですよね。

また、ギリシャ人が経営しているスイーツ屋を発見。

今やニュースでトヨタとギリシャは連日大騒ぎですが、僕もなんとかギリシャ経済に貢献しようと、数日前に本国から直輸入されたというジャム(シロップに近い)を購入。($9)

GEDC0344何種類かの果物がガラス瓶内にきれいに配置されていて、熊のように見えます。

日本人には別に珍しくないかもしれませんが、センスのないアメリカ人はこのような芸当はやらないので、久しぶりに購入意欲が湧く品物でした。
 
それにしても東欧の女性は美人揃いですね、本当に。


前回のエントリーの続き。

鍋スープのパッケージを見ていてふと思ったですが、日本語は英語より表現の自由度が高いなぁ、と。

何が言いたいかというと、日本語はひらがな・カタカナ・漢字・アルファベット・数字という5種類の文字が混ざり合って出来ている言語。

同じ単語でも、漢字だけで書く場合と、全部ひらがなで書く場合、カタカナのみで書く場合、全て発音は同じでも見た目が異なり、与える印象が全く違うものになる。 

これは、アルファベットと数字しかないアメリカ人からするとかなり難しい。日本語をペラペラしゃべれるのに、書く方になると全くダメという外国人は多い。 

よって文字サイズもかなりバリエーションが付けられる。
英語では、大文字、小文字、多少の短縮形ぐらいだろうか。

前回のパッケージ「赤から」のように、この文字だけで、

「うわ!これ激辛系だわ」

と伝わるような言葉選びは英語では非常に少ないように思われる。

僕は言語学者ではないのであまり突っ込んで考えたくはないですが、ふと思ったのでメモ代わりに書いておきます。続きはいつか書くかも。


あ、話は変わりますが、言語つながりでこれもメモとして。

今日、菊池凛子を見てふと思ったのですが、ヨーロッパ諸国、例えばドイツもフランスもポーランドも、というか、かなりの国々で現地語ってきちんと残っていますよね。

彼らの多くは小学生くらいから母国語以外に英語を習い始め、三ヶ国語くらいは普通に話す。

人類の歴史の中でヨーロッパ諸国ほど戦争をし続け征服し合った地域も少ない。かつ日本と中国などと違い、各国は陸続き。

にもかかわらず、多くの言語が腐らずに残っている。

構造的に似た言語が多いんだから、当たり前だって?まぁそうかもしれませんが、似ていたならなおさらなんで一つのラテン語とかにまとまらなかったんだろうか?

ん?実は同質のものほど生き残りやすいとか?異質なもの(英語と日本語とか)ほど消えやすいのかな?そんなの関係ないか。

言語学に詳しい方に教えてもらいたい所です。


「英語教育を盛んにすると、日本語という言語が無くなる・廃れる」

という話を良く聞きますが、教え方次第でちゃんと両方ともきちんと使えるようになる気もするんですがねぇ。

最近英語がネイティブ並に達者で、かつ日本語もしっかり使える若い日本人に大学で出会うので、結構考え方変わってきたなぁ。。


さてさて、特にまとめとかなく、今回はこれで終わりです。すいません。
またボツボツとこういう言語系の話は出てくると思います。 

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