八方ふさがり

2004年より米国留学、2011年よりニューヨークで店舗経営をしているものです。 コロナを機にブログ再開。

2010年10月

数ヶ月前に大学院で開かれたあるイベントで出会い意気投合した人がいるのだが、

この三ヶ月間、その方と議論に議論を重ねあって一つのビジネスプランを作り上げた。

これは授業の一環ではなく、実際にNYでビジネスを立ち上げることを念頭においたアイディア。

ある程度の形になったので、近日中に現場でサービス開始といこうかと思っているのだが、それとは別にビジネスプランコンペティションというものがあることに気づいた。

ともすると二人の思い込みにより一方向に入り込んでしまっているかもしれないアイディアを専門家に見てもらう良いチャンスだなと思い、ひとまずダメ元でプランを数枚のレポートに落とし込み提出してみることに。


僕らのビジネスは、何か世界を変えるとかそういう真新しいものでは全く無く、言ってしまえば既存のビジネスに存在していると思われる穴を視点を少し捻ったフローを使って埋めるもの。(まぁほとんどのビジネスはそういうものか)

"コンペティション"ではこういうものは受けが悪いのかなと勝手に想像していたが、

先日Round1突破の連絡が先方から送られてきた。

こういう大事なメールに限ってなぜか迷惑メールボックスに入っていた。危うく消してしまうところだった。


まぁ何はともあれ、ほっとした。

僕が日本でのほほんとしている間に洗練された英語を駆使してせっせとレポートを作成してくれたパートナーに感謝。


残り25組に絞られているので簡単に次も突破できるとは到底思っていないが、なによりこのRoundを通過する、しないのとでは重みが全く違う。

別に投資家や起業家の方が「素晴らしい」と言ったからといって、成功するビジネスとは全く限らないのだが、

否定されるより肯定される方が、実際にサービスを開始するにあたって不安だらけの中、背中を押してもらっているようで嬉しい。


まぁ良かった反面あえて悪かったことと言うと、次のRound用にプランをさらに詳細に練っていかねばならないので仕事がさらに増えたということ。

ちょっと休みたいんだが。。


次のプランの提出期限は12月1日。
それまでにマーケティングプランを確定させないと。

この数日間、頭の中は真っ白。
何もアイディアが浮かんでこない。う〜ん。。



目下最大の懸念事項はチームだ。

膨大な仕事量なので最低でも四名は必要なのだが、僕を含めて二人しかいないため、新たな人員を募集開始。

財務関連は以前一緒に三ヶ月間プロジェクトをしたことのある中国出身のCPA(米国公認会計士)の友達がいて、彼女をスカウトしたところ、快く承諾してくれた。


ITに関しては悩みどころ。

先月風呂に入っている時にふとひらめいて紙に急いで書き取ったWebを使ったアイディアがあり、これを今回通過したプランで採用したい。

Webだけならば外注で結構なのだが、Facebook/TwitterといったSocial Mediaを随時更新していき、かつただそれらを活用するだけでなくて自社ならではのサービスも提供したいので、やはり最低でも一人は専任者が欲しい。

しかし、僕はこういうシステムでいきたいというビジョンは頭の中である程度描いてはいるのだが、実際にそれを作るのにどのくらいの時間・予算がかかるのかなど皆目検討がつかない。

僕もビジネスパートナーも予算に限りがあるし、なによりとても現チームではそういったことに対応する専門知識が足りないので、IT(+digital marketing)に精通した仲間が必要不可欠。

今から二週間後までに正式にチームを作って審査会に連絡することになっているのだが、たった二週間で良いメンバーを見つけられるだろうか。


この一年で感じたことだが、新たなビジネスプランを思いつくこと以上に、新たなビジネスパートナーを見つけることの方が何倍も難しい。

今までいくつかチームを作ったことがあるが、喧嘩してぐちゃぐちゃになってしまったこともあるし、一人の変な奴のせいでアイディア自体が壊れてしまってわけの分からない方向に行ってしまったことも何度もあった。

どんな意見でも言い合える仲じゃないとダメだけど、じゃ親友だといいのかというとそういうわけでもない。

ある程度の価値観は近くないと当然だめだし、能力がある人の方がそりゃいいし、、、、僕の場合は文化・語学の壁だってある。。

たとえ僕とうまくいっても、他の人と仲違いしてしまうかもしれない。

でも、でも、でも、ばかり。

この微妙な距離感の人材がなかなか見つからない。。。
 

今回帰国して、思った以上に多くの人がブログを読んでくださっているようで嬉しく思いました。

書いた本人が忘れているくらい細かいところまで読んで下さっている方もいて、「毎回楽しみにしてます」と言われるのは本当にありがたいことです。

今後も最低でも週二回は更新していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。


アクセス数も年々増え続けています。

ブログへのご意見・ご批判等は相変わらずメール経由で頂くことがほとんどですね。個人メールの他に、サイドコラムのプロフィール欄のメールのアイコンからもメールを送ることが可能です。


ということで、リクエストのあったサイト内検索をサイドコラム・Categoriesの下に付けてみました。

05年から書き続けて気付けばエントリー数も400を越え、検索が無いと確かに不便になりましたね。


また、昨年から自分の備忘録として始めた「今日の○○」シリーズが、意外なのですが好評なようです。

本や映画好きな友達が多いのかもしれません(アフィリエイトは増えませんが・・・・・・・笑)

今後、独立エントリー(サイドコラムを作るなどして)にしようかとも思ったのですが、まぁ今は日々のニュースと大学院の読み物だけでいっぱいっぱいで定期的に本を読めませんし、

なにより致命傷なのが、

「ろくな感想が書けない」

ということでしょうか。


特に映画の感想など、いつも

「泣けた」

なので、わざわざ一日分のエントリーにするほどには至らないと思います。

僕は"あいのり"でわんわん泣ける人なので、ほとんどの感動すると言われる映画では毎回ボロボロ状態になります。

アマゾンや楽天のコメントのように、買い手の参考になるような意見が書けません。すいません。。。


と言いつつ、以下、前回のエントリーで載せきれなかった分です。


[今日の読書]

漫画は普段ほとんど読まないのですが、今日は二冊連続で。


テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
著者:ヤマザキマリ








日本滞在中に兄に推薦され読んでみました。おもしろい。

日本の温泉は本当に素晴らしいですね。



ところで最近本屋に行って感じたことですが、まぁ当たり前のことなのですが、

店舗前に積まれている本って、現地の流行・ニーズを顕著に表していておもしろいなぁと思いました。

国は当然のこと、同じ本屋でも地域(例えば渋谷と池袋でさえ)によってターゲットが変わるので積み上げられている本が全く異なったりもする。

政治・経済・ITなど異なるジャンルの棚を数分ずつ見て歩くだけで、その地域のトレンドや、購買層が大体掴める。

僕は本はアマゾンなどオンライン書店でクリック一つで購入してしまうか、e-bookサイトでダウンロードして買ってしまうのですが、実店舗もそういった面でたまには覗いて見るのもおもしろいと思いました。


またもう一つ感じたことが、これは日本特有の話ですが、

普段滅多に日の当たらない内容や、経済学や哲学など一般人がとっつきにくい内容を分かりやすく説明する漫画が増えているなと感じました。

今回読んだテルマエ・ロマエなんてその一つかなと。
この内容は漫画じゃなかったら一生読まないし、興味深いとも思わなかったでしょう。


これってまさに漫画という形態が存分に生かされるポイントの一つではないでしょうか。



さらにもう一冊。

[今日の読書]


聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)
著者:中村 光
講談社(2008-01-23)



これも結構前ですが友達に推薦されて読んでみました。日本だからこそ発売できるのではと思える漫画。

僕は特に信仰する宗教は無いということもあって抵抗無く読めておもしろかったです。4巻まで一気に読んでしまいました。

聖書を読んでみたいとずっと思っているのですが、なかなか手に取る勇気がないんですよねぇ。

この機会に、、、うーん、まだかな。。。


と、漫画にはこういう原本へ触れるきっかけを与えてくれる橋渡しとしての役割もありますよね。

今回国内線に乗る際に、iPadに搭乗券を表示させてみようと思いつきました。

チェックインの時間の節約、かつ紙の節約にもなるかな、と。

携帯でできるらしい(試したことはないが)のだから、可能なはずと思い挑戦してみることに。
 

まず事前準備として、

1. ネットで航空券を購入

航空券もネットで買うと安いことが多いですよね。航空会社によってはネットだけの割引とかもあるし。


2. 旅行会社が送ってくるメールから行ける専用ページでチェックイン

フライトの数日前にネット上でチェックイン可能。クリック数回するだけで非常に簡単です。席の変更なども可能。

ここでチェックインすることで(預ける荷物が無い場合は)、空港に到着後航空会社のチェックインカウンターに行く必要は無く、手荷物検査場に直行できます。

かなりの時間の節約になります。


3. ネットでチェックインした際に表示される搭乗券の画面を保存

搭乗券をプリントアウトして空港に持っていくという方が多いようですが、僕は今回この作業も省いてみることにしました。

紙を一切出さないのが目的ですから。

ちなみにあまり知られていないようですが、iPadの画面コピーはホームボタン+スリープボタンの同時押し(画像は写真アプリに自動的に移動される)でできます。



さて、空港へ。

飛行場では、計三回搭乗券(とID)のチェックがあります。
  • 荷物検査の列に並ぶ前
  • 荷物検査の直前
  • 搭乗口

僕が今回見た限りでは皆さん印刷した搭乗券を持っていて、iPadだけでなく携帯で搭乗券を見せている人もいなかったので実はちょっと不安でした。

よく知りませんが、日本だと多くの人が携帯でピッっとやってそうなイメージ。アメリカも遅かれ早かれそうなるのかな。どうでしょうか。


検査官のおばちゃんがはしゃいでしまったのには困りました。

iPadを見たことがなかったようで、後ろに何十人という人が待っているにも関わらず、「cute cute」と叫んだ挙句、iPadで何ができるかを僕に数分語らせる始末。

ちなみに、携帯より画面が大きいので検査官にとっても内容の確認が簡単なようです。(画面をピンチして拡大してあげると喜ぶ)

紙の搭乗券の場合は、各検査官はチェック後にペンでチェックマークを搭乗券に書き込むのですが、iPadでは当然それは不可能なので何もされません。問題ないようです。


順調に荷物検査を通過。

空港に入ってから、荷物検査を終えて搭乗口までたどり着くのにたった15分。

しかし、搭乗口で少しトラブル発生。

搭乗券に記載されているバーコードを専用機器で係員が読み取るのですが、iPadのものは数回チャレンジしましたが読み込めず、結局係員が視認でOK → 搭乗ということに。

係員も僕がiPadの搭乗券を見せた途端に「あーきたな」みたいな表情をしていたので、これはよくあることなのかもしれません。

ただ機器の調子が悪かったのか、それともやはり紙の搭乗券でないといけないのかよく分かりませんでしたが。


そこで考えたのですが、

紙の搭乗券や従来の携帯の画面に表示された搭乗券の場合、バーコードの大きさは一定ですよね。

でも、iPadや最近のスマートフォンのように、画面を拡大・縮小できる場合、バーコードの大きさが変わってしまうわけで、それで読み取れなかったのではないでしょうか?

実際に僕は係員が読み取りやすいだろうと思って、バーコード部分だけ拡大して提示しました。

いや、バーコードって、等倍に変化する場合は読み取れるのかな?

う〜ん、よく分かりません。
どなたか教えてください。

まぁでもIDとチケット内容を確認したらすぐ通してくれましたけどね。

面接後、シカゴ美術館へ。


GEDC1139

僕は芸術センスというものが全くない人間であり、絵画は全く詳しくないのですが、

なんだかんだ言ってこれでボストン、メトロポリタン、シカゴ美術館というアメリカ三大美術館に足を運んだことになります。

まぁ結局はアメリカのメガサイズ級の美術館ではアメリカ美術以外の作品が大半を占めるので、アメリカ三大だからどうだということでもないのですが。

今回のシカゴ美術館でも時間切れでアメリカ美術の展示は前を走り去っただけだったし。

美術館経営者の方と是非とも話をしてみたい。どのようにビジネスを展開しているのか気になる。

GEDC1015

それにしても広かった。。とても見切れない。

閉館まで4時間いましたが、全然足りませんでした。
時間があったとしても一日では体が疲れてしまってとても見れません。


著作権上問題ないようなので一部写真を載せますね。


クイズでもしましょう。下記1〜8の作品の画家と作品名を当ててください。

画家は全員有名ですが、作品は最も有名なものは外したりもしています。

Q1
GEDC1022


Q2
GEDC1037


Q3
GEDC1050


Q4
GEDC1063


Q5
GEDC1070


Q6
GEDC1080


Q7
GEDC1125


Q8
GEDC1129



[答え]

1. George Hitchcock [Flower Girl in Holland]
2. Pierre-Auguste Renoir [Near the Lake]  
3. Camille Pissarro [The Place du Havre, Paris]
4. Paul Gauguin [Arlesiennes(Mistral)]
5. Vincent Van Gogh [Self-Portrait]
6. Henri de Toulouse-Lautrec [At the Moulin Rouge]
7. Paul Cezanne [The Basket of Apples, c]
8. Camille Pissarro [Woman Bathing Her Feet in a Brook] 


皆さんはいくつ正解できましたか?僕はゼロです(笑)

8はあまり人も集まっていなかったのでそこまで有名ではないのかもしれませんが、僕は個人的に一番いいなと思って、結局この絵の前に30分近くいました。

お陰で閉館時間となり多くの有名作品を見逃すことになってしまいましたが満足です。

ルノワール、ゴッホ、モネ、ゴーギャンなど、印象派が好きな方は是非とも本物を見に同美術館へ一度訪れてみることをお薦めします。



またシカゴは、街中に芸術作品が点在しています。

GEDC1146


目玉のオヤジ?重い〜
GEDC1154


目や口が動きます。
30mくらい離れてもう一つ同じ顔のディスプレイが相対しています。





何度か当ブログでも言ったことがありますが、僕には、世界中のチャイナタウンを制覇するという目標があります。

ということで、少し中心街からは外れますが行ってきました。

ニューヨークのように大きなチャイナタウンではないですし、人気も少なめでちょっと雰囲気は悪いですね。

旅行者が行って楽しめる場所ではないかもしれません。

GEDC1151


以上、日帰りシカゴ旅行でした。

また機会があったら行ってみたいです。

NYに戻ってきた次の日の試験は惨敗、レポートは中途半端、ビジネスプランも数ヶ月の準備期間があったにも関わらず締め切り7分前と超ぎりぎりに先方に送りつける。

全てが後手後手で、あっぷあっぷ。



息つく暇もなく、とある某外資系コンサル会社の面接のためシカゴへ。

こんな奴が出迎えてくれました。
シカゴにはニューヨークに負けないくらい街中に様々な芸術作品があります。

GEDC1010

シカゴへの飛行機の中。

手許には英文履歴書。
自分の過去が隙間なくびっしり書かれている。

あまり好きなものではない。

最近、同世代が見違えるように成長している姿を見たり、旧友に数年ぶりに会ったりして、過去の自分を振り返ることが多くなった。

ここ数年自分は一体何をしていたのだろう、そして自分はどう変わったのだろう、と考え込む機会となった。

ストレスである。



MBAの生徒にとって学業より大事と言われる就職活動なのだが、僕は全く興味がない。

別に何か確固たる未来が用意できているわけではなく、ただ「やる気がない」のである。ようはただのアホなんだろう。


日本で大学生だった時もそうだった。友達全員が、


「リクナビだ!」
「就職説明会に行かないとダメだ!」
「この会社の面接ではこれこれこういうことが聞かれて・・・・」


とがんばっている時に、ただ理由もなく、


「なんかつまらなそうだ」


何もしなかった。

説明会や面接を受けるなりし、その上でなぜ今自分は就職したくないのか自分に問うということさえしなかった。


親には相談した。

学費を払ってくれていた父親に大学を辞めたいと伝えたのを覚えている。


当然、反対された。


「理由は分からないけど、ただなんとなく辞めたい」


そんないい加減な思いで発した言葉だったから、結局親を説得することもできず、そのまま卒業することとなった。


幸い山岳ガイドという給料が破格な仕事のお陰である程度のお金はあった。

かつ日本にいると世間の風当たりが強いということもあり、

「なんとなく興味があった」留学をしてみることにした。


英語なんて高校生以来全く触れていなかったし、興味があるなりにジオス等語学学校でしっかり下準備をするなどということもしなかった。

おかげで留学の初めの数ヶ月は、日本の自宅でもできたような勉強をわざわざ海外の図書館でするという無駄な時間を過ごした。

しかもそこで変な刺激を受けてしまったのか、そのままふらふらと海外生活7年。


短期(2〜3年)の目標はいつもあるのだが、長期の目標(超長期はあるが)がないから、結局あっちに行ったりこっちに行ったり落ち着かない。


いや、無駄に過ごしてきたとは思わない。
その時その時、自分として意味のあることをしてきたと思うし、自分なりにゆっくりとは前に進んでいるとは思う。


でも、どうもダラダラしていて、大きく飛躍できずにいる。いわゆる、


「一皮むける」


これができない。



今回の面接の件も、自分で応募したわけではない。
頼んでもいないのに大学院が勝手に履歴書を企業に送ったようである。

いつまでもトロトロしている僕の代わりにチャンスをくれたのだから、感謝しなければいけないのに、今回も相変わらずの怠惰ぶり。


超大手と聞くと、それだけで萎えてしまう。

「どうせ俺なんてそんな競争が激しいところで働けないよ。のんびり生きさせて欲しい」

少し大変そうなことがあるとすぐにモチベーションを失い、全力で試す前に諦めてしまう。
たとえ自分の興味から外れていることでも、それなりに価値のあることには真剣に向き合わないと人間として成長しない。

最近の何事にも消極的な若者とはまさに僕のことだろう。


面接は断ろうとしたのだが、周りの友達に今回はせっかくだから絶対に行けと強く背中を押され、行くことにした。

計1時間15分の面接。あっという間だった。

簡単な自己紹介後、面接官とドラッグストアー業界のケーススタディーをした。それなりにおもしろかった。

だが、面接途中、急にやる気がゼロになった瞬間を覚えている。急に力が入らなくなった。


競争という言葉が嫌いだ。
いつもそこから逃げてきた。

向上心がない奴は何をしてもダメだというのは分かってはいるが、いつまで経ってもこの腐った根性が直らない。

人生を少しは輝かしいものにするチャンスは今までに何回か目の前にあったと思うが、掴もうという努力をしなかった。

なぜだか分からないが、動こうとしなかった。

数年後にホームレスになった時に後悔するに違いない。


企業面接という、わざわざ過去を振り返らなければならない嫌な作業のお陰で、自分がいかにいい加減に生きているか、また、数年前から全く成長していないということに気づいてしまった。

こんなことは全て、人が22歳の時に感じること。
今まで逃げてきた分、100倍の重みで圧し掛かってくる。


その結果がこれである。

30歳無職。独身。
知識量・経験・スキル、おまけに外見に至るまで、同世代に勝るものは何一つもない。



幸い壁は見えている。

これを乗り越えられたらきっと皆と同じところに辿り着けるのではと思える壁はある。

過去を振り返らずに済むように、なんとしても突破したいのだが、、、

現在NYへの飛行機内。

席は30%程度しか埋まっていない。ガラガラ。

おかげで二席分使ってゆったり。隣の男性は5つ分の席を使って真横になって寝ている。ビジネスクラスより快適なのでは。

客の半分以上が外国人。キャビンアテンダントも全員外国人。
 
斜め前に座っている女性がToy Storyを見て泣いている・・・・・今度機会があったらみてみよう。



さて、

この数年間、運や人に恵まれて米国で様々な夢を叶えることができた。

本音を言うともう二度と日本を離れたくないけれど、NYでもう一つだけチャレンジしたいことがある。

今はそのことに集中すると多くの人と約束した。

搭乗口への足取りは本当に重かったが、今更後には引けない。自分のケツを何度も蹴っ飛ばしてなんとか飛行機に乗り込んだ。

この一年が勝負。


これが失敗したら、

「一年くらいバイオリンを持って各地で小銭を稼ぎながら海外放浪の旅にでも出て」、

「日本帰国後は人生の最終目標である、"世界ふしぎ発見のミステリーハンター"に応募しつつ、採用されるまで細々とコンビニバイトでもして暮らす」

ということになるのかな。

まぁこれは未定。いつも未来は未定。

こんなんだからダメなんだろうな。。

でも、そちらの方がブログはおもしろくなりそうだ。ならいいか!(いやいや、、、)

今回の帰国は色々と考えさせられることが多かった。

やはり旅はいい。新しい考えが次々と生まれる。日々目の前のことだけに忙殺されていると自分を振り返ることができない。

今後も無理にでも時間を作って旅行するべきだと思った。


今回僕のために忙しい中時間を割いてくれた方々に感謝。
その一つ一つが僕の貴重な財産となっています。

ふと気づいたのだが、僕の知り合いは自分のやりたいことを仕事にしている人が多い。

「ずっとこのことをやりたいと思っていた」ということに対し、困難を乗り越えながらも実際にそこまで辿り着いている。

僕は昔から人の数倍トロいので、結果的に彼らにどんどん追い抜かされてしまったのだが、

そのような方々に会い刺激を受けると同時にまた自分もゆっくりとだが目標に近づいているなということだけは実感した。



頭をNYモードに切り替えるため、勉強開始。

飛行機内というのは相当な騒音がする場所なのだが、音自体は変化がなく単調なので実は物事に集中し易い。
 
明日は大きな試験があるし、続いてレポート提出、ビジネスプラン提出、土曜にはシカゴへ飛んだりと今週も予定はパンパン。

読まなきゃいけない記事も500件も溜まってしまっているし、本も山積みだ。
 

 
唯一救いがあるとすれば、この10日間でグンと株価が上昇しており、飛行機代や滞在期間に浪費した金額を十分カバーする利益が出ていたことであろうか。

円高がさらに進んだせいで貯金のほとんどは米ドルである僕にとって今回の日本滞在は大損となったが、ほっと一息といった感じである。
 
もちろん個別銘柄によるが、今は米国株の方が将来が多少明るい気がする。日本株はどうも怖くて持つ気がしない。

夜10時に結婚式二次会終了。

まだまだ今日はこれから。

旧友と夜11時から12時間話し続ける。柿を少しとパンケーキを少し頂く。う〜ん、、腹へった・・・・。

当然徹夜。



この時点でとうに体力の限界だったが、そのまま汐留に移動し、バンクーバーで出会って以来の仲であり、現在ソフトバンクでバリバリ働く37歳おじさんと情報交換。

お互い現状報告をし、今後の予定を確認。 
将来を見据えて共にビジネスプランを練って行くことに。



さらにさらにふらふらになった体のまま渋谷へ。

こんな体調の時に渋谷のスクランブル交差点で激しい人混みの波に揉まれるとかなり酔う。人が人に見えない。き、気持ち悪い。。。

なんとかマックに到達するが、しまった、、、ここは若者の溜まり場。

うるさすぎて頭が破裂する・・・・・・

うつ伏せになって仮眠を取ろうとするが、数分後に店員に「店内で睡眠はお断りです」と起こされる。

そりゃそうだ。申し訳ございません。

ならばと、18時まで二時間半資料を読む。
 
 
目がしょぼしょしてやばかったが、隣に激しく汗臭い若い男性が座ってきたところで頭が冴え始める。

あまりに臭うので、

「君はマックで美少女系漫画を読む前に家に帰って風呂に入るべきだ」

と頭の中でつぶやいてみたが、

僕自身も昨日から風呂に入っていない、かつかなり汗をかいているということにふと気づき、

「俺ら結構いい勝負じゃん」

と逆に彼に親近感を感じニヤニヤしてしまった。

徹夜のせいで相当頭がおかしくなってきているようだ。



18時から数人と食事。

未だにバイオリン片手にスーツという、昨日結婚式に出たままの格好。

昨晩コンビニで急遽買った制汗スプレーを使い果たしたのだが、それでも異臭を発していたら申し訳なかったです。

 
なんとか帰宅。

嬉しい電話が届いたあと、就寝。長い二日間だった。


明日、NYへ帰国。 

今日は中学からの親友の結婚式。

今回はこのために帰国したといっても過言ではないので、いやに緊張しました。

というか、彼の結婚式に参加できることが非常に楽しみで楽しみ。
 

さて、自分の出番である披露宴でのバイオリン演奏ですが、この出来が非常にいまいち。
 
こんなに緊張した本番も初めてでした。
自分に無駄にプレッシャーをかけすぎ。
 
New cinema paradise という曲を弾いたのですが、、、、う〜ん、、、な結果に。

演奏後、原曲を知る別の親友に

「いや〜、、ちょっとやばかったよね、、実際どうだった?(汗)」

と感想を求めると、

「ある意味 Newだった。そういう意味では"New" cinema paradise だった」
 
とのこと。
 
正直に答えてくれるのは嬉しいことなのだが、これは相当屈辱的なコメントである。
 
ようは原曲からは程遠い、むしろ"新しい別の曲"かと思ったよということだそうです・・・・・・・
 
 
失敗した原因は、友達(ピアノ)と僕(バイオリン)共にめちゃくちゃ緊張していたために全く噛み合わなかったからでした。
 

後日談となりますが、このピアノを担当してくれた友達が、結婚式の次の日に肝炎と医者に診断され、入院する事に。

彼は先月ラオスから帰ってきて以来、体調不良を訴え続け血液検査を何回も受けていたのですが、そんな状態でよく結婚式に出てピアノを弾いてくれたものです。

ということで、噛み合わなかったのもやむおえなかった、、、、ということにしたいが、

やっぱり、新郎さん、新婦さんに対し、大変申し訳ない気持ちでいっぱいで、せっかくのおいしい食事が喉を通りませんでした。。
 
というか、そのピアノの彼は肝炎のくせに二次会でシャンパンを飲んでいたようでしたが、大丈夫でしょうか。。。

 

結婚式自体は大変素晴らしい出来で、感動しっぱなし。
 
親友である新郎は男らしかったし、何より新婦の目に常に浮ぶ涙が印象的で、僕の涙腺も緩みっぱなし。
 
新婦のお父さんの目に涙が浮かんだ時には、背中がぞくっと・・・・・・あぁぁぁぁぁぁ
 
彼の結婚式に出れて本当に本当に良かった。友達あっての人生。その友達の一生に一度の晴れの舞台を欠席することだけはどうしてもできなかった。
 
 
ただ、あの場面、楽器演奏の場面だけ結婚式のビデオから削除してもらえたらどれだけ幸せなことでしょうか・・・・・・・・・・


彼の子供を見に日本の帰るのが来年の楽しみ。
そのためにもう少し長生きしようと思います。


改めて、

結婚おめでとう。

_MG_1841 

今回の日本への帰国は親友の結婚式以外は、ほとんどカフェにこもって作業処理をし、さっとNYに帰国しようと思っていたのですが、

やばいね、数日でどっぷりきてしまった。。。NYに戻りたくない。。
精神的に相当やられてますね。

今まで何回か一時帰国した時は、いつも「また早くNYに帰りたい」と思うくらいだったのですが、今回は全く違う。これは本当にまずい。


チームメートから

「ビジネスプランのプレゼンうまくいったよー」

と報告メールが来ました。

このプランは8割は僕のアイディアだし、なにより初めは半信半疑だったチームメートを説得し(これが本当に大変だった)彼らが本気で僕のプランに乗ってくれ様々な付加価値を加えてくれたこと、そして人前でのプレゼンを僕無しで成功させてくれたこと等々、本来は大喜びしたいところなのですが、

それも全てどうも遠くの世界の出来事のように感じてしまっています。 

むぅ。。

今何かここでこれ以上書くと、頭と体が完全に一方向に持っていかれそうなので、ここでストップ。



国会議事堂近くへ。

日枝神社。

GEDC0990


続いて、土曜の披露宴の準備としてピアノを弾く友達と音合わせため楽器を担いでこどもの国へ。

GEDC0994実は今日の朝に二年ぶりに楽器に触りました。

いやー音が響かない。

手が全く動かない。

まぁでも見苦しくはならないとは思います。

明日結婚式場で最終確認をし、本番は(テクニックはいまいちだが・笑)感情を込めて一生懸命弾かせて頂きます。



その後、車で5分の距離の兄の自宅へ。

兄はプロのバイオリンニストということもあり、家に着いた途端、

「お前の楽器を見せてみろ!」

「なんだこれは。メンテナンスがなってない!」

色々とお叱りを受けることに。。。
そりゃそうだ。俺はプロじゃないからね。。


最後は、

「お前の弓は安物だなぁ。余っている弓があるから持っていけ。」

と結構なお値段をする弓を渡されそうになりましたが、今や僕はほとんど楽器を弾く暇はないので、もったいないと思いつつも断ることに。

 

どうやらバイオリンニストとしての幅を広げるために、ヴィオラ・ギターを習い始めたとのこと。

僕もヴィオラを弾かせてもらったのですが、意外と思ったより軽いんですよね。弦は当然太いので指がすぐ痛くなりますが。

本職のバイオリンではコンサートの仕事が多く入っていて充実した毎日を送っているようでした。


俺もがんばらねばならないのだが・・・・・・・・・・う〜ん。。。日本で骨抜きにされてしまった。。

何か大きなものを得るためには何か大きなものを犠牲にしないといけない。

そんな当たり前のことを、今日は改めて強く感じた。

後ろを振り返らないようにするため、時に他人にだけでなく自分にさえ嘘をつかなければならないのは本当につらい。涙が出てしまっていけない。

小心者で、かつ情にもろい自分がどれだけ冷徹になれるか。
自分の決めた目標を達成するには、自分を何度も壊して突き進まないといけない。


日本にいると感受性が数倍に膨れ上がることに今回気づいた。
NYにいた方が楽なのかもしれない。



さて、、、

朝9時。またちょっと追い込み過ぎてしまった。

でも数時間前に送った資料で、チームメートのプレゼン準備も無事完了したようだ。
リーダーのくせして勝手に国外に行ってしまって申し訳ない。。。
二ヵ月後の最終プレゼンは任せてください。


あ、バイオリン練習しないと。。
 

約一年前に行われた「10年に一度の家族会議」がなんと今年も開催された。

世界経済の低迷や隣国の脅威など諸問題を受け、我が家もそろそろ本格的な危機対策が必要ということだろうか、どうやら今後は「1年に一度」に格上げになると思われる。素晴らしい。

といっても、実は今回も前回同様、家族四名全員は集まらなかった。
母親が"何らか"の理由で今回も不参加だったのだ。

そういえば最近、母親が「今年はショパン生誕200周年だからポーランドに行きたい」とかぶつぶつとつぶやいていたような気がしなくもない。もしかしたら今頃ヨーロッパのどこかを彷徨っているのかもしれない。



つぶやきと言えばTwitter。

60歳を越えている親父が、そろそろ始めたいのだとか。

「俺は世の中全てのことが気にいらねぇんだ!Twitterで叫ばせてくれ!」

とかなんとか。

どうぞどうぞ。 息子二人とも、喜んでフォローしまっせ。


親父が大学生だった40年前、同級生達の多くはヘルメットをかぶり、ゲバ棒を手に国と闘っていた。
しかし親父は授業が学生運動のために休講になっていることをいいことに、家に篭って税理士の資格試験勉強に勤しんでいたらしい。

きっと、当時仲間と一緒に石を投げ損ねた悔しさを、今頃になってTwitterで晴らしたいと思っているのかもしれない。

息子としては、もうそろそろ落ち着いてくれとも思わなくもないが、

草食系と呼ばれる最近の日本の若者は、日本の高度経済成長を支え、そして歳をとってもまだまだ元気旺盛な、このような猛烈日本人を少しくらい見習ってもいいのでないかとも思う。

そろそろ若者が立ち上がらないと、この国はどんどん元気が無くなっていってしまう気がするのだ。



最後は、親父のいつも通りの格言で会議は終了となった。


「健康ならば何でも出来る!」


はい、本当に体調には気をつけようと思います。


三時間、参加者の皆様お疲れ様でした。

また来年。

今日は新宿へ。 

東京の大都市を見ないといけないと思い、選んだのが新宿。池袋に外国人が多いのはすでに昨年の帰国時に体験済みでしたので。

やはり数年前と比べて随分と外国人が増えましたね。
そこら中から、中国語のみならず様々な言語が聞こえてきました。

マツモトキヨシなんて外国人客の方が多いんじゃないかと思ったくらい。

ビックカメラの店員さんも必死に英語で説明していましたね。彼らのオタクレベルの知識が言語のせいで外国人客に伝わっていないのが残念でしたが。

また、英語が流暢な日本人を何人も見かけました。
ただし、ほぼ99%が女性で、かつ外国人の彼氏を連れていますが・・・・・・・・。(まぁこれはNYでも変わらぬ光景ですが)



昨日に引き続き、また松屋に入ってしまいました。どうも止められない。

飯がおいしいというのもありますが、なにより牛丼屋(特に都会の店舗)って今の日本が詰まっていておもしろいのです。

たとえば、

1) 客の大半は死んだ目をした日本人男性
全員、携帯を打ちながら黙々と目の前の飯を食っている。5分で食べ終わり、無言で去る。

特に松屋など、吉野家と違いチケット制なので、注文するために言葉を発しなくて良い → さらに客が疲れ切っているように見える

2) (六本木と新宿という大都会のケースだが)店員の多くは中国人など外国人
彼らは客と違い元気いっぱい。日本語も上手。

3) デフレを象徴している金額
280円とか異常でしょう。


牛丼は「日本のファーストフード」のような位置づけだと思っていますが、どうもそれ以上に「飯供給機」と呼んだ方がしっくりくる感じがするんですよね。

味は旨いけど、なんか人間味がないというか。

客がこういう風になってしまうような形のビジネス(特にサービス業)ってどうなんだろう。こんなものが街に乱立している社会ってどうなんだろうって、ふと。

ちょうど、すき屋特集をビジネス誌で読んだばかりでどうも話が違うので、なおさら疑問符が付いてしまうのでした。


それにしても、、、、

新宿の街のど真ん中で何度も立ち止まって周りを見渡しましたが、こいつはやっぱり凄いな、と。

東京ってNYなど比較にならないくらい巨大で、かつなんだか異様な無機質感があるなぁと。



以下ちょっと気になった記事です。

こういうのをTwitterやFacebookに投げるのが流行なのでしょうが、僕はまだまだBlogを使います。Blogは進化が止まった古い形態のように思えなくもないですが、やっぱりまとまった文章を書いて残すにはまだこれが一番いいのかなと。

んで、本題。

公園を企業に「売る」〜渋谷・宮下公園の場合〜 マガジン9

ビジネスとしてもそうですが、ソーシャルの面でも考えさせられるトピック。機会があったらSocial Entrepreneurshipのクラスで取り上げてもおもしろいかもしれない。 

到着当日は深夜二時まで一人で東京を徘徊しておりました。
そういえば、時差ぼけってないな、、、普段から寝てないからか。。

早速、吉野家、松屋と連続でおいしい米を食べて涙が止まりません。あー日本って天国。


懸念していたのはWiFi。
 
日本はWiFiスポットが非常に少ない。あっても有料のところが多い。10日の滞在でわざわざ一ヶ月契約とかしたくない。

また僕の自宅にはネットは引かれているのですが、WiFiは使えません。
しかしiPadはWiFiでしか接続できません。

ということで以下の無料ソフトを使用。


ようはネットに接続されたPCをWiFiのアクセスポイントにすることができるというもの。
上記サイトからソフトウェアをダウンロードして、Passwordなど3分で設定完了。

注意点は、

OSがWindows7でないとダメだということと(Windows7のVirtual WiFiという新機能を使用するため。ソフトウェア側の問題ではない)、

いくつかのアンチウイルスソフトのFirewallが接続を邪魔するということ。僕の場合はMcAfeeのFirewallを停止しないと接続できませんでした。


 
今日は朝から親友二人とボーリング。

彼らとは付き合って約18年になりますが、相変わらずやることは同じ。アホばかり。
 
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俺らもう30歳だよ・・・・・・・・・・

右の奴なんて、数日後に結婚します。
数ヵ月後には父親になります。


夕方には帰宅。勉強しないと。

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